サラダに入っていることの多いトマト。美容にいいことはなんとなく知っているけれど、どのように効果があるのかイマイチ分からないという人は多いのではないでしょうか。
じつは、トマトには驚きの健康・美容効果があるのです!
トマト嫌いな方も、この効能を見ればトマトが食べたくなるかもしれませんよ。
トマトに含まれる「リコピン」の効果
トマトにはβ-カロテンなどの仲間である「リコピン」が含まれています。このリコピンは、抗酸化作用がとても高く、同じく抗酸化作用を持つことで有名なビタミンEの100倍以上も含まれているのです。
健康や美容の面からも、さまざまな効能が期待されています。
☑血流の改善
リコピンは悪玉コレステロールの酸化を抑制してくれる働きがあるので、血流を改善する効果が期待されています。血流が悪くなると、免疫力の低下が起こるほか、血栓が⽣成されることで心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなります。
また、酸化することによって体の細胞が老化するので、リコピンの抗酸化作用は心筋梗塞予防、脳梗塞予防、老化を防ぐことにつながるのです。
☑生活習慣病の改善・予防
そして、リコピンに期待できる抗酸化作用は、生活病の改善や予防にも効果的です。生活病とは、動脈硬化、⾼血圧、糖尿病などですね。これらの病気の多くの原因として考えられるのは体内で過剰に発生した活性酸素です。活性酸素が⾎液の中にいる悪玉コレステロールを増加させることで、起きてしまうので、リコピンによって予防することができます。
☑肥満予防
リコピンが持っている抗酸化作用で起こった⾎流改善作⽤は、健康だけでなく肥満防止にもつながります。血の巡りが良くなるとカロリー消費がよくなり代謝の促進につながるので、太りにくいカラダ作りができるのです。
☑美肌効果
リコピンがもつ抗酸化作用は美肌作りにも最適。活性酸素は細胞を傷つけるので、正常なターンオーバーができなくなり、お肌が荒れたり、しわやたるみができてしまいます。また、活性酸素は紫外線によって増加し、ターンオーバーが乱れていると体内から排出されないので、シミやくすみなどの原因にもなってしまうのです。
☑目の健康維持
リコピンは、活性酸素が原因でおこる視覚機能の低下にも有効だと研究されています。そして、加齢によっておこる⽩内障や⻩斑変性症など視覚障害の予防・改善に効果的なルテインとの相互作⽤もあるので、目の健康や、加齢による全般的なことに悩んでいる方にもおススメです。
トマトとミニトマトの栄養素の違い
トマトとミニトマト、味は同じで大きさが違うだけと思いがちですが、じつは栄養素も異なります。同じ分量100gあたりでそれぞれ摂取できる成分は以下のとおり。
栄養成分 | トマト | ミニトマト |
リコピン | 3mg | 8.1mg |
食物繊維 | 1.0g | 1.4g |
たんぱく質 | 0.7g | 1.1g |
β-カロテン | 540mg | 960mg |
ビタミンC | 15mg | 32mg |
ビタミンB2 | 0.02g | 0.05mg |
ビタミンE | 0.9mg | 0.9mg |
カリウム | 210mg | 290mg |
マグネシウム | 9mg | 13mg |
じつは、トマトよりもミニトマトの方が、リコピン量が倍以上多いのです。その他の成分は僅差ではあるもののβ-カロテンやビタミンCなどもミニトマトの方が多いですね。
効率よくリコピンを摂取する場合はミニトマトを選ぶと良いでしょう。
リコピンは温めると効果的に摂取できる
リコピンは、加熱によって吸収率が高まるので、サラダなどでいただくよりか、シチューやスープ、トマトソースなどにしていただくと良いでしょう。寒い時期はトマト鍋なども良いですが、リコピンは油と緒に摂ることでより栄養素が吸収されやすくなる性質があるので、加熱調理して食べることがオススメです。
生で食べたい場合は、ただのドレッシングではなく、オリーブオイルやココナッツオイルなどをかけると吸収率がアップしますよ。
リコピンをとるタイミングでベストなのは!?
じつは、リコピンを摂取する時間でどれがベストなのかトマトジュースの販売などでも有名なカゴメ株式会社が調査をしたところ、朝一番で摂取することがリコピンの吸収を最も高めるという結果がでています。
また、朝食時にトマトジュースと牛乳を組みあわせて飲むと、吸収率が上がるうえにカルシウムもとれるとして推奨されています。
1日の摂取目安量は?
リコピンの1日の摂取量の目安は、15mgほどです。プチトマトなら200g、トマトなら中くらいの大きさで2個ほどですね。トマトジュースで計算すると160mlのものを1本が。缶のホールトマトだと約半分量が目安になります。
しかし、リコピンによる副作用は報告されていないので、食べたいだけ食べる分には問題ありません。目安量に達しなくても、食べるだけで良い効果をもたらしてくれるはずですよ。
まとめ
トマト嫌いもトマト好きも驚くほどの効果効能が含まれていましたね。この機会にトマトを取り入れる生活習慣を目指してみてはいかがでしょうか?健康対策にも美容対策にもおススメです。
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