夏の定番野菜と言えば、風物詩ともいえるスイカ。種をぷっぷっと飛ばしてかじりついていると「夏だな~」と実感する人も多いことでしょう。
しかも、こんな噂があるのをご存知でしょうか。
「女子力がアップできる」
「ダイエットに最適!」
それでは早速、「夏の果実の王様」スイカの栄養と効果についてご紹介していきます。
スイカに含まれている栄養素
スイカは確かに水分が多いですが、その他にも豊富な栄養素を含みます。
エネルギー | カリウム | カロテン | ビタミンE | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンC | B6 | 葉酸 | 食物繊維 |
37kcal | 120mg | 830μg | 0.1mg | 0.03mg | 0.02mg | 10mg | 0.07mg | 3μg | 0.3g |
五訂日本食品標準成分表より
この中でも特に注目したい成分にフォーカスして効能効果をご紹介していきたいと思います。
「カリウム」は疲労回復に役立つ
むくみを予防すると有名なカリウムは、スイカの果肉や種子に多く含まれているもので、じつは疲労回復や利尿作用があります。夏の暑さで疲れたカラダを元気にするにはもってこいですね。夏にスイカが食べられるのも理にかなっているということです。
「β-カロテン」は万能の成分
β-カロテンとリコピンは、赤肉スイカに多く含まれています。β-カロテンとリコピンは活性酸素を減らす働きがあるため、老化を防ぐ作用があります。また、カラダの中でビタミンAに変換されることで、髪のサラサラ維持や、視力維持などとしても役立つのです。
また、リコピンには呼吸器系の免疫力を高める効果もあるので、喘息やアレルギーの穏和としても最適です。
⇒4つの病気予防!β-カロテンの効果・効能や多く含む食品について
「ビタミンC」は女子力アップの味方
スイカにはたくさんのビタミン成分がありますが、特にその中でもビタミンCは、シミの予防やたるみ予防につながるといわれています。
ビタミンCは、シミの原因になるメラニン色素の形成を押さえたり、肌の弾力性を保つコラーゲンを形成する働きがあります。スイカは、女性が夏に気になるむくみやシミ・そばかすといった悩みを解決してくれる食べ物でもあるのです!
「シリトン」は血流を改善する
スイカには血流を改善する効果のある「シトルリン」成分も含まれています。このため、血栓を防ぐ血圧抑制効果があるといわれています。
シリトンは大きなスイカよりも200g以下の小さなスイカの方が多く含まれていると研究されています。小さなスイカには小さなスイカの良いところがあるということですね。
「ミネラル」はスポーツドリンクと同じ効果
スイカには水分が多い他、糖分やカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれています。この成分が含まれているスイカに、少量の塩を振りかけて食べることで、スポーツドリンクと同等の効果が得られることが分かっています。
スイカって太るの?カロリーは?
こんなにカラダと美容に良いものがつまったスイカ。たくさん食べたいけどカロリーが気になりますよね。しかし、心配することはありません。
スイカはほとんどが水分なので、100gあたり37kcalのカロリーしかありません。ダイエット食で有名なゴボウは100gあたり65kcalなので、スイカはカロリーがとても低いことが分かります。ダイエットやダイエットのリバウンド予防にも最適でお腹がいっぱいになるスイカは、ダイエッターの味方なのです。
スイカの食べごろ・保存方法は?
スイカの食べごろ
スイカは、メロンなどのように、収穫されてしばらく待てば食べごろになるというものではありません。おいておくぶんドンドンと味が落ちていくので、購入したらなるべく早く食べるようにしましょう。
スイカの保存方法
スイカの保存最適温度は10℃~15℃。スイカは冷やし過ぎてしまうとだんだんと甘みが弱まってしまうため冷蔵庫ではなく常温で冷暗所にて保存して、2週間以内に食べることが望ましいです。
カットしたスイカは、切り口をしっかりとラップして密着させ、冷蔵庫の野菜室で保存して早めに食べるようにしてください。
スイカは冷凍保存することもできますが、そのまま解凍しても食感が落ちるため、スムージーやシャーベットにすることがオススメです。皮や種を取り除き、果肉だけにしたら、潰してジップロックなどで密封しましょう。
スイカを食べるデメリットは?
スイカには利尿作用があります。これがデトックス効果でもあるわけですが、スイカを食べ過ぎるとトイレに行く回数が増える可能性があるので、日ごろから注意している人は気を付けましょう。
ただ、平成17年に厚生労働省と農林水産省が発表した「食事バランスガイド」では、健康や生活に適切な食事量が掲載されています。「果物は毎日の食生活に欠かせない」とされ、スイカの場合は、1日に200gほどの摂取が推奨されているので参考にしてください。
まとめ
スイカにはさまざまな栄養素が含まれているので、夏以外にも食べたい果物です。季節の野菜でないと手に入りにくいこともあるので、ジュースなどで代用するのも良いですね。
コメント