高血圧予防&美容に効果アリ!?メロンの栄養と効果について

 

 

ナイフを入れたら甘い芳香が漂ってくる、やわらかくて、甘いメロン。夕張メロンやクラウンメロンなどさまざまな高級品が用意されていますが、栄養素や効果にどのようなものがあるのか気になりますよね。

 

「メロンは美白効果がある!」

 

「高血圧予防もできる!」

 

と噂もあります。それでは早速、メロンの栄養と効果についてご紹介していきます。

 

メロンに含まれている栄養素

 

メロンは、カリウム、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンB1を多く含みます。炭水化物も含みますが、カロリーはそれほど高くありません。メロンで注目するべき点はカリウムの多さとβ-カロテン量。

 

カリウムは高血圧を予防してくれる栄養素、β-カロテンは廊下を防いでお肌をみずみずしく保たせる栄養素と言われています。

 

高血圧・むくみを予防してくれる『カリウム』

 

高血圧は主に、細胞外液にある水分の量が多くなり、細胞が膨れ上がることで、血管を圧迫することによって起こります。

 

これを防ぐのが『カリウム』です。カリウムがもっている利尿作用により、余分な水分やナトリウムを排泄することができるので、高血圧やむくみ予防に効果的と言われています。

 

カリウムを豊富に含む果物は、メロンの方にアボガドやドリアンがありますが、なかなか調理しにくいですよね。しかし、アボガド、ドリアンに続いて、バナナとメロンがカリウムを多く含む果物となります。

 


「日本食品標準成分表2015」より(100gあたり)

 

カリウムは水や火に弱いので、調理をすると失われてしまうことも多いミネラルですが、生のままで食べられるメロンは、カリウムを摂取するのにうってつけの食べ物と言えます。

 

高血圧予防で期待大!カリウムの効果や多く含む食品

お肌を若々しく保つ『β-カロテン』

 

そして、特に赤肉のメロンに多く含まれているのが『β-カロテン』。β-カロテンは、必要に応じて、自由自在に体内でビタミンAに変換される特徴があるため、β-カロテンだけではなくビタミンAの働きも兼ね備えています。

 

β-カロテンは、強い抗酸化作用で活性酸素を除去する働きがあるので、主な効果は老化防止、ガンの予防や抑制、生活習慣病の予防です。

 

ビタミンAは、免疫力アップや視力を正常に保つ働きがあることで知られています。

 


「日本食品標準成分表2015」より(100gあたり)

 

日本で手に入るメロンは、白肉系(温室)、青肉系、赤肉系の3種類で分かれています。

 

  • 白肉系メロン・・・ホームランメロンなど
  • 青肉系メロン・・・マスクメロン(アールス)アンデスなど
  • 赤肉系メロン・・・メロンには夕張メロン、クインシーなど

 

断トツでβ-カロテンが多いのは赤肉系メロンで、果物の中でもトップクラスを誇ります。

 

4つの病気予防!β-カロテンの効果・効能や多く含む食品について

ストレスを軽減する『GABA』

 

PDPics / Pixabay

 

メロンにはGABA(γ-アミノ酪酸)と呼ばれる、天然アミノ酸が多く含まれていることも分かっています。GABAにはリラクゼーション効果が得られるという研究が進んでいて、「GABAは、興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑える働きをするため、不足すると精神的な緊張や体の不調につながる」と言われているんですよ。

 

タンパク質を分解してくれる酵素『ククミシン』

 

Erbs55 / Pixabay

 

じつは、メロンはタンパク質分解酵素の『ククミシン』も含みます。ククミシンは、お肉などのたんぱく質を多く含む食べ物と一緒に食べると、消化を促してくれるというメロン特有のタンパク質分解酵素。

 

ククミシンは、メロンの中でも、夕張メロン、マスクメロン、アンデス、アムスなどの網目があるスイカに多く含まれているのが特徴です。

 

メロンを食べて舌がピリピリする!?

 

「メロンを食べて舌がピリピリした」と言う経験はありますか?これは、口腔内アレルギーが原因の可能性もありますが、このククミシンが原因となってることも少なくありません。

 

メロンを食べると、のどがイガイガする、痒みがある、唇や舌がピリピリする、といった症状は、タンパク質でできている舌や喉の粘膜が、ククミシンによって溶かされてしまっているからなのです。

 

とくに、メロンは成熟過程で揮発性物質を発生させるので、成熟したものは口の中を刺激する成分が強いと考えておくと良いと思います。

 

メロンで唇や舌に違和感があるときの対処法

 

メロンを食べている最中に唇や舌に違和感をおぼえた場合は、吐き出してから口をゆすいで対処すればよいのですが、食後に対処したいときは以下3つの方法を試してみてください。

 

  • 口の中をゆすぐ
  • 牛乳を口に含む
  • 熱いお湯、または熱いお茶を飲む

 

まずは口の中をゆすいで口内の環境を良くします。次に牛乳を含みましょう。牛乳にはタンパク質が含まれているので、口の中に残ったククミシンが牛乳を溶かすことで、口内の痛みが軽減します。

 

タンパク質は熱で変性する性質をもっているので、牛乳がない場合は、熱いお湯やお茶を飲むと良いでしょう。

 

メロンがオススメなのはこんな人

 

  • 血圧が気になる
  • むくみが気になる
  • 夏バテしやすい
  • 濃い味の食事が好き
  • 風邪をひきやすい
  • ストレスがたまり勝ち
  • アンチエイジングに興味がある
  • 肌の乾燥が気になる

 

まとめ

 

メロンは、肌を若々しく保たせる美容効果や、体を健康に維持するための栄養素がたくさん入った果物です。最も多く出回メロンが出回っている旬の時期は5月~7月なので、メロンを食べて夏の暑さを健康的に乗り切りましょう!

 

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