4つの病気予防!β-カロテンの効果・効能や多く含む食品について

 

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身体によい栄養素のひとつに『β-カロテン』が良くあげられるので、名前をご存知の方も多いと思いますが、実際にどんな効果でどんな効能をもたらしてくれるかはあまり知られていません。

 

ここの記事では、β-カロテンの効果・効能、良く含む食品など、β-カロテンについてご紹介していきます。

 

β-カロテンって何?

 

『β-カロテン』は、動物性食品や植物性食品に含まれる色素・カロテノイドの一種。カロテノイドの中心には、繰り返し同じ構造パターンが出てくる部分があるのですが、その部分がカロテンです。

 

カロテンには、α-カロテン、γ-カロテンのように分類されていて、先端に異なる構造がついたものが複数あります。このうち、βの構造が両端についているのがβ-カロテンになります。

 

β-カロテンの効果・効能は?

 

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β-カロテンの効果効能は大きく分けて4種類あります。どれも体の健康を維持するためにはとても大切な要素です。

 

『強い抗酸化作用』│生活習慣病、ガンの予防・抑制に注目

 

β-カロテンの主な効能は、強い抗酸化作用を持つことによる効果です。抗酸化作用には、体内で過剰に発生している活性酸素を除去する働きがあります。

 

 

活性酸素の増加を抑えることは、美容的な面でも老化防止として注目されていますし、病気の面では老化の促進を抑制することで、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が見込まれています。

 

また、抗酸化作用にはガンの予防・抑制にも効果が期待されていますが、これは、活性酸素が発生することによる遺伝子の損傷を防ぐためです。

 

『ビタミンAに変換する』│栄養素の働きを促進

 

β-カロテンは、必要に応じて、体内でビタミンAに変換することもあります。β-カロテンは、ビタミンAの前駆体なので、別名「プロビタミンA」とも呼ばれるのですよ。

 

ビタミンAは、ビタミンB群、ビタミンD、Eなどの栄養を十分に発揮するために欠かせない成分。必要に応じて、他の栄養の働きを促してくれる効果が注目的です。

 

『視力を正常に保つ』│夜盲症の予防

 

β-カロテンは、必要に応じて体内でビタミンAに変換するとご紹介しましたが、ビタミンAには他の栄養の働きを促すだけでなく、視力の低下を防ぐ効果や夜盲症の予防・改善を期待できる働きがあります。

 

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ビタミンAは、目が光を感じるために必要な、網膜の主成分ロドプシンとなるのです。ビタミンAが不足すると、夜間の視力の低下を引き起こす要因ともなるので、バランスよく摂取していきましょう。

 

『免疫力アップ』│皮膚や粘膜を保護

 

ビタミンAに変化したβ-カロテンには、皮膚や粘膜の健康を保つ効果があります。全身の粘膜を強くする作用は、風邪や細菌の感染予防に有効なので、免疫力を高める効果が期待できるのです。

 

また、皮膚や粘膜を健康に保つと、皮膚のターンオーバーを促進することができるので、肌荒れやニキビの予防にもつながります。

 

β-カロテンを多く含む食品

 

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『β-カロテン』のカロテノイドは色素なので、色の濃い食品に比較的多く含まれます。中でもβ-カロテンを多く含む食べ物は、にんじん、カボチャ、ホウレンソウ、小松菜、春菊などの緑黄色野菜です。他には、かんきつ類やスイカなどの果物にも多く含まれています。

 

β-カロテンが不足するとどんな悪影響があるの?

 

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β-カロテンが不足することによる悪影響は、ビタミンAの不足によって起こる症状と変わりません。

 

・夜盲症
・肌の乾燥
・身体全体の抵抗力を低下
・細胞の老化(他のビタミンを効率よく摂取できないため)

 

などが代表的です。

 

β-カロテンの1日の適切な摂取量は?

 

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」において、βカロテン単独の必要量・上限量は特に設けられていません。これは、βカロテンがプロビタミンAなことが理由です。

 

βカロテンが変換するビタミンAの必要量は策定があり、1日の推薦摂取量は以下のとおりに記されています。

 

■1歳以上の男性300~650μgRAE
■1歳以上の女性250~500μgRAE

 

耐容上限量はどちらも600~2700μgRAEです。

 

β-カロテンを摂取するときの注意点

 

β-カロテンも、ビタミンAと同じく脂溶性のビタミンなので、効率よく体内で吸収するには油脂と一緒に摂るようにしましょう。生野菜として摂取するよりは油を使って調理すると効率よく摂取することができます。

 

β-カロテンはこんな人におススメ

 

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・生活習慣病の予防がしたい
・ガンの予防・抑制がしたい
・過度な飲酒・喫煙など生活習慣が気になる
・ストレスが多い
・免疫力アップを目指したい
・アンチエイジングに興味がある
・肌荒れやニキビが気になる
・野菜をあまり食べれていない

 

まとめ

 

β-カロテンは、緑やオレンジの野菜を好む方は日常生活で問題なく摂取で来ている場合が多いですが、食生活や生活習慣が乱れている方は、積極的に食品やサプリメントなどで摂取していきたい栄養素です。健康のほか、美容面でも大切な栄養素なので、意識して摂取してみてくださいね。

 

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